投稿

2月, 2025の投稿を表示しています

ウガンデンシスがポギーになった件

イメージ
2024年3月の研究論文でMecynorhina属に関する大幅な見直しが入っていました。 その論文はこちら 要約すると、Mecynorhinaの5つの亜種について、DNAバーコーディング解析と交尾器の形状により、分類や亜種の考え方について大きな見直しが入っています。 私の好きなウガンデンシスとポギーはDNAバーコーディング解析の結果で大きな違いが見当たらないとして、Mecynorhina torquata ugandensisから、Mecynorrhinella poggeiになるとのこと。 あれだけ色彩変異のあるugandensisが緑色しかないpoggeiと同じ、何で?となりますが、immaculicollisとpoggeiは異なるようです。 その他、ポリフェムスはMecynorhina polyphemusとMecynorhina  confluensに分かれ、カメルーン、コンゴ産はconfluens、コートジボアール、トーゴ産はpolyphemusとなります。これについては、点刻の模様に違いがあるので、見た目でもおおよそは判断できます。 またサバゲイについては、日本ではどの産地もサバゲイでしたが、下記が正確な表記になります。  Chelorhinella bouyeri コンゴ南東部、ルワンダ、ウガンダ Chelorhinella romyae カメルーン、コンゴ、中央アフリカ Chelorhinella savagei シエラレオネ、リベリア、ギニア、コートイボアール、ガーナ、トーゴ 英文の論文のため、理解しきれていないかも知れませんし、また今後このように変わるとは限りませんので、2025年以降に出版される図鑑にて最終判断してもらえると助かります。 新しい分類による学名がこちら。 Mecynorrhinella oberthuri Mecynorrhinella torquata Mecynorrhinella immaculicollis Mecynorrhinella poggei   Mecynorhina polyphemus Mecynorhina  confluens Chelorhinella kraatzi Chelorhinella bouyeri Chelorhinella romyae Chelo...