ウガンデンシスがポギーになった件



2024年3月の研究論文でMecynorhina属に関する大幅な見直しが入っていました。その論文はこちら


要約すると、Mecynorhinaの5つの亜種について、DNAバーコーディング解析と交尾器の形状により、分類や亜種の考え方について大きな見直しが入っています。


私の好きなウガンデンシスとポギーはDNAバーコーディング解析の結果で大きな違いが見当たらないとして、Mecynorhina torquata ugandensisから、Mecynorrhinella poggeiになるとのこと。

あれだけ色彩変異のあるugandensisが緑色しかないpoggeiと同じ、何で?となりますが、immaculicollisとpoggeiは異なるようです。



その他、ポリフェムスはMecynorhina polyphemusとMecynorhina  confluensに分かれ、カメルーン、コンゴ産はconfluens、コートジボアール、トーゴ産はpolyphemusとなります。これについては、点刻の模様に違いがあるので、見た目でもおおよそは判断できます。



またサバゲイについては、日本ではどの産地もサバゲイでしたが、下記が正確な表記になります。

 Chelorhinella bouyeri コンゴ南東部、ルワンダ、ウガンダ

Chelorhinella romyae カメルーン、コンゴ、中央アフリカ

Chelorhinella savagei シエラレオネ、リベリア、ギニア、コートイボアール、ガーナ、トーゴ


英文の論文のため、理解しきれていないかも知れませんし、また今後このように変わるとは限りませんので、2025年以降に出版される図鑑にて最終判断してもらえると助かります。

新しい分類による学名がこちら。


Mecynorrhinella oberthuri

Mecynorrhinella torquata

Mecynorrhinella immaculicollis

Mecynorrhinella poggei

 

Mecynorhina polyphemus

Mecynorhina  confluens


Chelorhinella kraatzi

Chelorhinella bouyeri

Chelorhinella romyae

Chelorhinella savagei 


Megalorhina harrisii

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